HDICとは #
平安時代漢字字書総合データベース(Integrated Database of Hanzi Dictionaries in Early Japan)の略称である。
このサイトでは、HDICに収録した漢字字書のうち、特に 観智院本類聚名義抄の本文と注釈についての情報提供を目的としている。
HDICのHは、平安時代のHeianのH、漢字(Hanzi)のH、 このプロジェクト代表者の勤務先の北海道大学(Hokkaido University)のH を重ねたものである。
HDICデータベースを構築・公開するプロジェクトをHDICプロジェクトと呼ぶ。 このHDICプロジェクトは日本学術振興会科学研究費補助金の支援を得て遂行している。 課題番号は、16H03422、19H00526である。
HDICプロジェクトを開始するに際して、2014年2月13日、プロジェクトの主体と成る 平安時代漢字字書総合データベース編纂委員会を立ち上げることととした。 代表者は、池田証壽(当時、北海道大学大学院文学研究科教授)である。
構築したデータベースは全文テキストデータと画像データからなる。 全文テキストデータは、GitHubで公開している。 全文テキストデータと画像データの検索システムは、劉冠偉の HDIC Viewerで利用できる。 また、HDICプロジェクト全般に関する各種の情報は、hdic.jpで 見ることができる。
進捗状況 #
2022年3月時点での公開の進捗状況は次のとおりである。
- 高山寺本『篆隷万象名義』(略称KTB、公開済み)
- 天治本『新撰字鏡』(TSJ、公開済み)
- 宋本『玉篇』(SYP、公開済み)
- 図書寮本『類聚名義抄』(ZRM、公開準備中)
- 観智院本『類聚名義抄』(KRM、公開済み)
平安時代漢字字書総合データベース編纂委員会(2014) #
以下、2014年に平安時代漢字字書総合データベース編纂委員会を 設置した際に公表した内容を転載しておく。
平安時代漢字字書総合データベース編纂委員会 #
平安時代漢字字書総合データベース編纂委員会は、日本の平安時代に編纂された漢字字書を総合したデータベースを編纂することを目的とする。 対象とする漢字字書は、日本・平安時代の漢字字書である次の4点である。
- 高山寺本『篆隷万象名義』
- 天治本『新撰字鏡』
- 図書寮本『類聚名義抄』
- 観智院本『類聚名義抄』
本データベースは、これらの漢字字書に見える掲出字と注文とを電子テキスト化し、自在に検索するシステムを構築し、それを公開することによって学術研究の発展に資することを意図している。 また、このデータベースには、次に掲げる中国側の漢字字書の情報を含めている。
- 原本『玉篇』残巻
- 宋本『玉篇』(『大広益会玉篇』)
- 高麗本『龍龕手鏡』
漢字字書の掲出字は、コンピュータで入力処理が可能な文字と、原文から一文字ごとに切り出した画像とを対象としてデータベース化を進める。発音・意味・字形を説明する注文の部分は、コンピュータで入力処理が可能な文字を入力する。
The Editorial Committee of HDIC Database Project #
The Editorial Committee of HDIC Database Project, was founded for the purpose of compiling an unified database of early Japanese dictionaries, named the Integrated Database of Hanzi Dictionaries in Early Japan (abbreviated as HDIC). The Database includes,
- Kōsanjibon Tenrei Banshō meigi 高山寺本『篆隷万象名義』
- Tenjibon Shinsen Jikyō 天治本『新撰字鏡』
- Zushoryōbon Ruiju Myōgi shō 図書寮本『類聚名義抄』
- Kanchi’inbon Ruiju Myōgi shō 観智院本『類聚名義抄』
We are currently inputting the headwords and annotation text of these Hanzi Dictionaries, in order to construct an inquiry system. By opening this system to the public, we intend to make a significant contribution to the development of academic research. A sub-database of dictionaries, compiled in China, including,
- Yuanben Yupian 原本『玉篇』残巻
- Songben Yupian 宋本『玉篇』(『大広益会玉篇』)
- Gaoliben Longkan Shoujing 高麗本『龍龕手鏡』
is also being independently constructed by the research group. The headwords are being processed in two ways. One is to input the headwords using the computer-readable characters, and the other is to cut a picture of each head word down from a photocopy of the original books. The annotation text, which refers to the pronunciation, meaning and variants of each headword, is inputted using computer-readable text.
平安時代漢字字書綜合數據庫編撰委員會 #
平安時代漢字字書綜合數據庫編撰委員會,宗旨在於推進,編撰於日本平安時代的漢字字書的綜合數據庫的構建。 作為構建對象的日本平安時代的漢字字書包括如下四部。
- 高山寺本《篆隸萬象名義》
- 天治本《新撰字鏡》
- 圖書寮本《類聚名義抄》
- 觀智院本《類聚名義抄》
本數據庫,對見於如上漢字字書的字頭及註釋進行電子化,構建可自如檢索的系統,並且將其公開。旨在有助於推進學術研究的發展。 另,本數據庫也包含了編撰於中國的漢字字書,具體如下。
- 原本《玉篇》殘巻
- 宋本《玉篇》(《大廣益會玉篇》)
- 高麗本『龍龕手鏡』
對於漢字字書的字頭部份,將計算機可處理的文字及從原文逐字截出的圖像做為對象進行數據化。對於對字音・字義・字形所進行説明的註釋的部份,則利用計算機可處理的文字進行輸入。
© 2022 HDIC Database Project. This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Number 25370506, 16H03422, 19H00526.