義注

義注(漢文意味注) #

異体字の処理 #

説明 原文の略字と異体字は通行の字体に改める。

入力例

ヽ --> 也

省略符号 #

説明 省略符号の「|」符は、長音符(ー, U+30FC)で示す。 該当字の()内注記は原則として省略する。

靆ー

これは掲出字が「靆」であり、ーに代入すると、 「靉靆」という語になる。「靉靆」は雲がたなびく意である。 「靉」と「靆」は去声代韻であり、韻を同じくする畳韻の 連語である。これを連文という。連文により漢語の意味を示している。

瓔ー

掲出字は「珞」であるから、「瓔珞」という語となり、 珠玉などで飾った首飾りや腕輪の意味を表す。

合符 #

説明 合符(compound mark, 連字符)はハイフンマイナス(-, U+002D)で表す。 例は僅少である。

媊  箭(R)貲二音 又煎(L)音 太-白-星

掲出字「媊」の注文末尾に「太-白-星」と見える。 「太白星」とは金星のことである。

漢字に付された和訓 #

説明 漢字に付された小字の片仮名(和訓)はそのまま「」の中に入力する。 小字の和訓は〈〉に入れる。例は僅少である。

琢「ミカク」玉工也

掲出字「玊」の注文中に見える例であり、「琢」の右傍に「ミカク」の和訓を付している。

圏〈ヲリ〉

掲出字「檻」の注文に見える例であり、「圏」の下に小字で和訓を付している。

和訓が二つ以上ある場合は種類ごとに「」を分けて表すこととし、記載の順序は漢字に付された小字の片仮名(音注)の場合と同じとする。二つ以上の片仮名音注を記載する例は多いが、和訓には該当例を見出していない。

ただ、次のような例がある。

ー「タヘ」「平歟」趹「ハシル」追「ヲオフ」蹤「ニクルヲ」

掲出字「要」の注文中に見える例である。例文とその和訓を示している。