Glossary for KRM DB

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May 16, 2025

名義抄データベース 英訳用語集 #

Glossary for the Myōgishō Database English Translation

目的: この用語集は、名義抄データベースの英語版作成および利用にあたり、日本語の専門用語とその英語訳、および定義を明確にし、一貫性を確保することを目的とします。このデータベースでは、名義抄の本文に関連する解説情報を包括的に「Commentary」として提供しており、その中で名義抄原典の注釈とデータベース作成者による注釈が区別されています。

No. 日本語用語 (Japanese Term) ふりがな (Furigana) 英語訳 (English Translation) 定義・説明 (Definition/Explanation) 備考 (Remarks)
1 項目 こうもく Entry データベース内の個々のレコード、または名義抄における一つの見出し語とその注文全体を指します。
2 掲出字 けいしゅつじ Headword Entry の見出しとなる漢字。名義抄において解説の対象となる親字です。
3 注文 (名義抄原典の注釈) ちゅうもん Definition (Original Glosses) 名義抄の本文において、Headword に対して付された元々の注釈群全体を指します。これには字体、音、意味、和訓など様々な種類の情報が含まれます。 重要: データベースのカラム名は definition となっています。このフィールドが名義抄の「元々の注文 (Original Glosses)」に相当することを明確にするため、適宜 Definition (Original Glosses) と表記します。
4 字体注 (注文の要素) じたいちゅう Notes on Character Form Definition (Original Glosses) の一部で、掲出字の字体(字の形、構造、異体字など)に関する注釈です。
5 音注 (注文の要素) おんちゅう Phonetic Gloss Definition (Original Glosses) の一部で、掲出字の音(当時の中国語音や日本での漢字音など)に関する注釈です。反切や直音などがこれに該当します。 ユーザー原案に基づき単数形としていますが、文脈により Phonetic Glosses も可。
6 義注 (注文の要素) ぎちゅう Semantic Gloss in Chinese Definition (Original Glosses) の一部で、掲出字の意味について、漢文(古典中国語)で記述された注釈です。 ユーザー原案に基づき単数形としていますが、文脈により Semantic Glosses in Chinese も可。
7 和訓 (注文の要素) わくん Japanese Native Reading Definition (Original Glosses) の一部で、掲出字の日本固有の読み方(訓読み)です。 ユーザー原案に基づき単数形としていますが、文脈により Japanese Native Readings も可。
8 その他 (注文の要素) そのた Other (information) Definition (Original Glosses) の一部で、上記のカテゴリに分類されないその他の注釈情報です。
9 データベース作成者による注釈 データベースさくせいしゃによるちゅうしゃく Compiler's Remarks HeadwordDefinition (Original Glosses) の各要素に対する分析や補足情報として、データベース作成者が新たに追加した注釈です。 データベースの remarks カラムに格納されます。
10 (データベース全体の) 注釈 (データベースぜんたいの)ちゅうしゃく Commentary このウェブサイトで提供される、名義抄の本文 (Headword および Definition (Original Glosses)) と、それに関する包括的な解説情報全体を指す上位概念です。具体的には、名義抄の Original Glosses の分析・提示と、Compiler's Remarks から構成されます。 ドキュメントの冒頭「The Myōgishō Text and Commentary」で使用される用語です。

この改訂案のポイント:

  • No.3 の「注文」について、英語訳を Definition (Original Glosses) とし、備考でカラム名 definition との関係、そしてこれが名義抄の「元々の注文」であることを強調しました。
  • No.4~8 の字体注、音注、義注、和訓、その他を、「注文の要素」として明確に位置づけ、それらが Definition (Original Glosses) の一部であることを示しました。また、音注、義注、和訓については、ユーザーの日本語原案に基づき基本を単数形としつつ、複数形も使用可能である旨を備考に加えています。
  • No.9 に「データベース作成者による注釈 (Compiler's Remarks)」を独立した項目として立て、remarks カラムとの関連を示しました。
  • No.10 に、ウェブサイト全体で使われる包括的な「注釈」の概念として Commentary を定義し、それが Original Glosses (の分析・提示) と Compiler's Remarks から成ることを明記しました。